お話自体は短いからここで紹介するのは難しいけど、心が温まるお話です。カバーイメージが掲載されていないのは残念だな。エンピツのタッチが非常に繊細で、すばらしい仕上がりです。日本語訳もこなれています。 よかった。いい本です。せつないけど、心がよい感じになごみます。友情のお話ですが、愛の話でもありますね。 クリスマスに、誕生日に、大切な人に贈りたい携帯を持ったうさぎと、自転車に乗ったねこ。いまは仲良しの二人だけど、いつまで僕等は親友でいられるのかな。いつまで二人の時間が続くんだろう……?
そんな切ない問いかけが、エンピツでさらっと描かれた素朴な絵とマッチして、グサっと深く胸に突き刺さります。天国って、友情って、いったい何? そんなことを考えさせてくれる絵本です。
本のタイトルは、ドロップ(飴)。最初は意味不明のタイトルだけど、読み終わった後に見なおすと、こんなにいいタイトルはないなぁ、と涙腺が緩みます。
もちろん子どもの絵本だけれど、酸いも甘いも知っている大人にはさらに深く胸に染みわたる一冊。安っぽい映画の売り文句のようだけど、ほんとうに、ハンカチ一枚じゃ足りないかもしれません。
多くの人に読んでもらいたい名作です!!