子供の物語で魔女が出てくる、というとほとんどが勧善懲悪ですが、このお話はそうではなく、「悪はなぜ起こるのか」ということがテーマの一つになっています。最後は驚く展開で、深く考えさせられました。小さなキリクが、母や大切な人に暖かく包まれる体験をしつつ、いろんなことに果敢に挑戦していく姿も成長がすばらしく描かれていると思います。子供たちも、キリクに自分を投影しながら、楽しんでくれることと思います。そうそう、デザインも洗練されていて、とても美しい。映画と合わせ、ぜひお薦めしたいです。 絵がめちゃくちゃきれいさすがジブリ、この絵本の絵のクオリティは秀逸です。ページをめくるたびに、絵本であることを忘れ、まるで映画を見ているかのようです。ストーリーもあったかくて、小さいキリクがヒーローとなり、村を救おうとする、、そして、それを読んでいるとどんどん心から勇気がわいてきて、さあがんばろーーーっって、とても素直に思えました。この本にめぐりあえて、よかった。
ある日、小鳥が教えてくれた魔法の井戸に行き、願い事を唱えます。ここからカメちゃんの冒険が始まります。。。カメちゃんが、色々な経験をし自分を見つめなおし、自分を愛せるようになったときの表情はなんとも言えません。
カメちゃんに「他人と自分を比べない、自分の個性のすばらしさ。」を教えてもらいました。
大人へのプレゼントとしてもステキな一冊だと思います。